承諾期限を設定する際に重要となる確認ポイントは「他社選考状況」「会社選びの軸」「志望度」の3点です。これらを把握している企業は、お互い納得感をもって期限設定ができ、なおかつ内定承諾率が高い傾向にあります。
ここでは内定承諾率を高めるための承諾期限の設定とフォロー方法を説明します。
承諾期限の設定タイミング
オファー面談を実施して内定者の選考状況をヒアリングし、その内容を踏まえて双方同意のもとで承諾期限を設定しましょう。
※オファー面談の経験がなく自信がなかったり、時間的にオファー面談を実施するのが難しいという場合は、弊社から内定者へヒアリングをおこなうことも可能ですので弊社までご相談ください
承諾期限を設定した後のフォローについて
承諾期限を長く設定しても承諾率が高い企業は、応募者に対して途中で必ずフォローを入れています。
オファー面談で他社選考の日程が把握できている場合は、その選考が終わったタイミングで電話でフォロー面談をおこなうだけでも 志望度の変化を早めに把握できるので効果的です。
フォロー内容例
- 簡単な電話でのフォロー面談
- 先輩社員とのランチ会
- 自社イベントへの招待 など
どのようなフォローも、基本的には応募者の「他社選考状況」「会社選びの軸」「志望度」に変化がないかを確認したり、自社への動機づけをおこなうために実施されています。
どのようにフォローしたらよいかわからないという場合はお気軽に弊社までご相談ください。
内定者から承諾期限の延長の要望があった場合
応募者が承諾期限の延長を希望する理由としては大きく下記の3パターンがあます。
簡単に期限延長はせず、どうしてもという場合のみ本人と話し合い、それぞれのケースに応じて対応方法を変えましょう。
他企業の選考が思ったより長引いている
このケースは理由が明確ですので、受け入れる方向で話を進めるのが賢明です。
気をつけなければならないのは、どのくらい延長するかという期限設定です。
「最終面接の結果が出るのが遅れていて…」というレベルでしたら1週間延長くらいが適当です。
しかし「いつになるか不明」といった理由の場合は、本当に選考の見通しが立たないという場合もありますが、他に志望度の高い企業が現れたという可能性がありますので詳細をヒアリングして、設定しましょう。
他に志望度の高い企業が出てきた(内定はキープしたい)
このケース志望度の変化が明確ですので、必ずフォロー面談を実施し、内定者の「会社選びの軸」「志望度」がどのようなポイントで変化したのかヒアリングしましょう。
その上で動機付けが足りないようでしたら軸に合わせて社員面談などを実施するのが望ましいでしょう。
その上で、再度期限を設定する際は、「貴社の応募者に対する意向度」「残りの採用枠」「選考中の応募者の数」を加味して設定するのがよいでしょう。
たとえば下記のような組み合わせでの判断になるかと思います。
こちらはあくまで一例ですのでもし期限設定に悩んだ場合は、弊社へご相談ください。
なんとなく決めきれない
いわゆる内定ブルーや決め手がなくて決められないという場合は、フォロー面談を実施し、軸の整理と優先順位づけをおこなった上で、自社の順位と他社の順位を一緒に整理してあげましょう。
丁寧に面談を実施することで、内定者の不安解消になり、承諾につながることもあります。軸や企業の順位づけが固まれば、おのずと延長可否についても判断できると思います。
売り手市場となっている近年は、高望みしすぎて決めきれないという内定者もいるので、完璧な条件の企業というのはほとんどないという現実を理解させることも大切です。
まとめ
・内定承諾率を高めるためには内定者の変化を見逃さず常に接触ポイントを持ち、「他社選考状況」「会社選びの軸」「志望度」に変化がないか確認し、承諾期限を設定することが重要です
・一度決めた承諾期限は簡単に延長はおこなわず、どうしてもという場合のみ本人と話し合い、それぞれのケースに応じて対応方法を変えましょう